10月になりました。イベントの秋 食欲の秋とありますが
体調不良が続いて 健康大事!と実感している代表です。
今日はタイトルにもあります通り「車検」のお話
当店の車検整備でも、登録からまだ数年で走行距離も少なく消耗品の交換も僅かで
ご請求金額が少なく済むときもあれば 逆に交換部品が多くなり高額なご請求になる場合もございます。
先月車検整備した車両を例に挙げて内容を見ていきます。
車両は登録から約十年 走行距離約8万キロのミニバンです。
画像はフロントブレーキパッド
左側の黒いのが新品で右側がついていたものです。
残量に対してオーナー様の使い方を考慮して交換します。
基本工賃に脱着は含まれるため部品代だけの請求となります。
次にタイロッドエンドボールジョイントダストブーツのひび割れです。
画像だけではわかりにくいですが、ハンドルを回すとフロントタイヤが向きを変えますよね?そのハンドルからの力が伝わっていった先 タイヤの向きを変える付近の重要部品がこれです。「ブーツ」の中にグリスが入っていて「ボールジョイント」の潤滑を行っていますが「ブーツ」が切れてしまうとグリスが漏れ出し「ボールジョイント」がダメになり丸ごと交換になってしまいます。ですので完全に切れてしまう前に対応が必要です。
ブーツを取り外したところです。
グリスも劣化してますので新しいグリスを入れます。
専用の工具を使って新しいブーツを入れます。
完成です。
次はエンジンの補器類駆動用ファンベルト。
左が新品。
背面。こちらは右が新品です。
こちらも脱着には専用工具を使用します。
今回は当店得意のエアコンガスクリーニングも行います。
施工前の吹き出し口温度は12.9℃
245gのガスを追加補充しました。
施工後の吹き出し口温度は9.5℃
なかなかの効き具合です。
勿論エアコンフィルタも交換します。
下が新品です。
あまり変わらないじゃん?と思うなかれ
古い方はこんな感じです。何度も言いますが「これ」を通過した風が吹き出し口から出てきます。
この他にも、ブレーキフルードの交換、LLC強化剤の補充等が入りましたのでご請求金額はお高めになりました。
はい、いかがでしょうか?
実は車検という事だけで言うと、これらの作業は「やらなくても」合格することはできるんです。
おおっ!ぼったくり!と言われそうですが・・・
ブレーキパッドで言えば、パッドがなくなるまで使用してしまうと相手側のロータが傷ついてしまい余計な出費になってしまいますし
オーナーから言われないとやらないよ。という車屋さんもありますが基本的にはブレーキフルードの交換は必修にしております。ブレーキフルードは劣化に伴い吸湿しますのでシステム内に錆を発生させます。結果的に大きな出費の可能性が増します。
ファンベルトで言うと、劣化が進んで切れてしまうと走行不能になってしまいます。
そうならないように
お車の状態、オーナー様の使用方法(年間走行距離や通勤で使うのか?チョイノリが多いのか?など)等を考慮して整備内容を ご提案させていただくようにしております。
なかなか伝わりにくいところではありますが、今回の記事で多少なりともご理解いただけると幸いです。
追伸
車検整備費用としてオーナー様のお嬢様からお支払いいただきました!(笑)
凄くうれしいですw