玩具箱車屋

自動車整備、板金塗装を中心にデザインも手掛けるTOYBOXブログ

車検整備

膝痛からの腰痛期に移行した代表です。

先日車検させていただいた車両の整備内容について今日はご紹介します。

車両は4回目の車検ですが、当店に初入庫 走行10万キロ手前のお車です。

まずは各部の点検

リヤブレーキのホイールシリンダからのフルード漏れ

フロントロワアームボールジョイントブーツのひび割れからのグリス漏れ

エンジン エアーエレメントの汚れ

エアコンフィルタの汚れ

その他に10万キロ走行を考慮してスパークプラグ交換 

ワイパも作動時ビビり音がすごいので交換推奨・・・

 

車検基準を満たすには、初めの2つ「ホイールシリンダ漏れ」と「ロワアームボールジョイントブーツ」は交換しないといけませんが

2つ以外は「やらなくても」車検は通ります。

やる場合は、交換工賃等を含めるとそれなりの高額請求になってしまいますので・・

始めて車検依頼したら「高額請求」だった!!
と、お客様から言われてしまうのは本望ではありませんので

内容を報告して「概算これくらいのご請求になりますがいかがしますか?」と打ち合わを行い確認が取れてから必要な部品を発注。

作業にかかります。

リヤブレーキのホイールシリンダ。
「まで」の上下に見える黒い部品がパッキンの役目をして「漏れない」ようになっているのですが、劣化により漏れが発生したようです。

下側のピストン周辺に錆が浮いているのが分かりますか?

新しいものに交換します。

シリンダ側も清掃

そして

組付け

ロワアームのボールジョイントブーツも交換に入ります。

交換のために接続部を外したところです。

ブーツを外します。

内部のグリスも劣化がみられますので交換です。

専用の工具を使用して挿入します。

挿入できました。この後外した部品を戻していきます。

エンジンエアーエレメント新旧比較。

当然ですが下の白いのが新品です。

これを通過した空気をエンジンが吸い込みますので、汚れたまま使用しているとエンジンの本来の性能が発揮できなくなってしまいます。

エアコンフィルタ新旧です💦

当然左が新品になりますが、ここまで汚れが酷いのは久々です!

交換した記録がなく推測になりますが、たぶん一度も交換されてなかったようです。

何度も当ブログにも書いてますのでご存じの方も多いかと思いますが、このフィルタを通過した風がエアコンの吹き出し口から出てきます💦

当店では車検整備の際は基本的に交換しておりますが、どう感じますでしょうか?

今回のレベルまで行くと、ほぼ詰まっているため「風量」も当然少なくなります。

エアコンの効きとか、どうだったのでしょう???

スパークプラグ新旧。左が新品です。

エンジンの内部でガソリンと空気が混ざった、いわゆる混合器に火花を飛ばすための重要部品。10万キロ交換推奨品ですので交換です。

画像はありませんがワイパも交換しました。

 

いかがだったでしょうか??

今回のように「初入庫」で交換部品多数⇒請求額が高額に!

というパターンは、時々あることなのですが

「始めて出したら高かった!」とお客様が不満を待つことがないように丁寧な説明を心掛けています。そして今回載せたような画像をお客様に見ていただき交換の根拠をご納得頂いております。(少し前までプリントアウトしておりましたが、最近はタブレットにてw見ていただけるようになりました。)

 

当然ですが、年式走行距離に応じて「交換が必要な部品」というのは必ず出てくるものなのです。

書いた通り「車検を通す」だけであれば交換しなくてもいい部品もあるのは事実ですが

どちらが良いでしょうか?

交換したら「おお!調子が良くなった!!」となるわけではありません・・・

でも「やっておいた方がいい!」部品は基本的に交換を推奨しております。

エアコンフィルタのような「快適に乗るため」の部品はマストと考えます!

 

勿論選択権はお客様にありますが、当店の場合は今回のように作業させていただいている場合が殆どです。

共感いただける方の ご依頼お待ちしています!