代表です。
タイトルの通り「エアコンの効きが悪い&風量が足りない気がする」とのことで入庫したダイハツハイゼットトラックです。
まずは入庫時の吹き出し口温度14.7℃
イマイチですね・・・・そして風量MAXにしても物足りない風量です・・・・
ファンの作動音はしているので頑張っているようですが何かが邪魔しているようです。
この車両はエアコンフィルタが付いてないのでファンの先についているエバポレータと言う部品に的を絞り、アクセスに必要な部品を外します。
スコープカメラで覗いてみると・・・・・
汚れがベットリと・・・
これでは、ファンがいくら頑張っても吹き抱き口から風が出るはずがありません。
洗浄するのには、単品にした方が洗いやすいのですがそれには、インパネ回りを外す必要が出てくるので大掛かりな作業になってしまいます。なのでここでは車両に装着したまま洗浄していきます。
まだ、少し汚れは有りますがかなり綺麗になりました。
洗浄液は泥水状態です!💦
洗浄終了後、各部を組み付け風量を確認。
入庫時に比べて格段に風が強くなりました。
風量の問題は解決したので次はエアコンサイクルの方を
規定量300gに対して抜き取ったガス量は140g半分以下でした。
ハイゼットは高圧配管の途中が詰まりを起こすことが多いのでここは、エアコンサイクル洗浄3回かけます。
コンプレッサオイルも新油にしていきます。
真空引き、ガスの再生、規定量補充をして最終チェック!
復活した風量と相まってなかなかの冷え具合になりました!
先に登場した「エバポレータ」と言う部品ですが、そこが冷たくなってそこを通過した風が吹き出し口から出てくる構造なんです。で、冷たくなる都合上「結露」するんです。冷たい飲みものが入ってるコップの周りが濡れてくるあれです💦
エアコンフィルタ装着車であればフィルタで空気中の汚れを取り除きますが、設定のない車両の場合は吸い込んだ空気はダイレクトに「結露したエバポレータ」に当たるため汚れが蓄積されて行きます・・・・そうすると今回のようなことに💦
ほこりやなんやらが付着するので かび臭くなる原因にもなります。
ですので、定期的に清掃が必要となります。
当然ですが、エアコンフィルタ装着車はフィルタを定期的に交換してください!
当店で車検整備をさせて頂く車両は最低でも車検毎に交換させて頂いてますが、「買ってから一度も交換したことない」と言う方もいますので心配な方はチェックしてみましょう。
エアコンの冷え具合のご相談もTOYBOXへ。
お待ちしています。